1. 実際にどれくらいの人がなっているのか？
2. どの年代に多いのか？
3. どのような症状があるのか？
4. 原因はなにか？
5. セルフチェック方法
6. 野球肘　野球肩になったらどのような病院　整骨院に行けばいいのか？
7. どのように競技復帰していくのか？

上のグラフは私が7年間、福山市の小学生から高校生までのデータを取った結果です。

約40%が野球肘　野球肩の経験がありますどうでしょうか？？思ったより少ないですか？それとも多いでしょうか？

簡単に言えば、試合で9人出てたらその内4人は野球肘・野球肩の経験があります

こう考えると多いですよね。

残念ながら野球肘・野球肩はどこのチームの選手でも経験しているのが現状です

野球肘　野球肩が多い年代は小中学生です。

この時期に野球肘　野球肩になるのは、まだ未熟な骨（成長軟骨）である時期に

投球動作などの過度なストレスをかけてしまい、未熟な骨（成長軟骨）が靭帯や腱に引っ張られて骨折してしまいます。

そして一度骨が折れたらその部分が弱いままなので、高校　大学　社会人　プロと技術レベル　練習強度が上がっていくと耐えれなくなり、再び野球肩　野球肘を再発する事が度々あります。

つまり子供達は夢の舞台に立った時には既にそのレベルでは活躍が難しくなっているのです。

野球肘の症状としては

・肘が曲がらない　伸びない

・肘の内側を抑えると痛い

・手に力が入りにくい

・ボールが抜ける

・投げる時だけ痛い

・手がしびれる　等

野球肩の症状

・肩の横側が痛い

・投げる時だけ痛い　等

野球肘

野球肘にも種類があり　大きく分けると肘の内側と外側になります

特に多いのが内側の骨が剝（は）がれる上腕骨内側上顆障害です

エコーで見るとこんな風に見えます

左が上腕骨内側上顆障害で骨が剥がれているエコー画像です　右はケガをしていない反対側の肘の画像です。

赤○をしている部分が骨が剥がれている部分です。

この状態になっている選手は
肘の内側を抑えると痛い　投げると痛い　肘が曲がらない　伸びない等の症状を訴えて来院されます。

肘の外側の代表的な野球肘は離断性骨軟骨炎です

赤○でつけた左側が離断性骨軟骨炎　右側がケガをしていない肘です

離断性骨軟骨炎は癌と一緒で初期症状が無く気づかないことがほとんどです

痛みを訴えてきた時には、ほとんどのケースがかなり進行しています。

離断性骨軟骨炎の最悪なケースは手術です。今までの経験上、手術適応になる場合が多いです

これを予防するには、当院にもある超音波エコーを使った検診による早期発見がとても重要です

野球肩で一番多いのがリトルリーガーショルダーといわれる肩の軟骨が投球動作による牽引によって剥がれてしまうことです

左側がリトルリーガーショルダーです

リトルリーガーと名前がついているので小中学生しかならないのかと思われますが、高校生でもなります。

リトルリーガーショルダーは野球肘よりも治りが良いと言われています

原因として考えられるのは

・オーバーワーク（負担のかけすぎ）

・ミスユーズ（使い方の間違い）

・体力的要素（筋力　柔軟性等）

・オーバーワーク（使いすぎ）

　まだ骨が成長軟骨という靭帯や筋肉より弱い骨の状態の時に

　繰り返し同じ場所を過度に使わせると野球肘　野球肩になります

　例えば　遠投

　遠投はかなりの負荷が肘にかかります。成長軟骨が多い時期に遠投をやらせす

　ぎると成長軟骨に負荷がかかり過ぎて野球肘になります

　経験談としては、遠投を禁じていた選手が、遠投をしてその日のうちに肘が痛

　くなり、病院を受診して野球肘の診断がついた時があります

・ミスユーズ（使い方の間違い）

　野球肘　野球肩は投げ方によって肘や肩への負担が変わってきます

　負担が多い投げ方の典型的な投げ方は

　・肘をあげろ

　・肘を前に出せ

　・体を開くな　等

　これらの投げ方をする選手は体と腕が同じ方向へ力を出さない為に

　手投げになり、肘　肩に負担がかかります

　なので野球肘　野球肩を根本的に治すならば投球フォームを指導する必要があ

　ります

・体力的要素

　柔軟性　自分の体を自分の思うように動かす能力　筋肉量などが影響します

　例えば　肩甲骨の柔軟性が低ければ、そもそも腕が上がりません

　自分の体を思うように動かせない選手は、投げる時も自分が制御する事が出来

　ないので肘　肩に負担がかかります　

　このように様々な要素が関係しています

　なのでよく聞かれるどんなストレッチをすればいいですか？

　だけでは根本的な野球肘　野球肩の治療にはなりません

１.肘を押して痛いか

　下の図の様に肘の内側　外側　後ろ側を抑えた時に痛みがでるか

　特に肘の内側が一番痛みが出やすく、症状が進行していると

　軽く押すだけでかなりの痛みを訴える事があります

2.肘を曲げる　のばす

　左右の肘が同じように曲がるか　伸びるか

　野球肘になると肘が曲がらず　肘を曲げても肩を触れないことがあります

　わからなければ左右を比べてください　利き手と反対側の動きを見て

　利き手の動きをみるとより分かりやすいです

3.肘をひねる

　肘を捻る事によって肘の内側にストレスをかける事が出来ます

　この時に痛みが出ると野球肘の疑いがあります

セルフチェックは練習前　練習後には常に行ってください

小学生くらいなら親御さんが一緒にチェックしてあげることが重要です

少しでも早く以上に気付けば、それだけ早く練習に復帰できます

（引用　NPO法人京都運動器障害予防研究会資料より）

定期的なメディカルチェックで体づくりをサポート

投げる時には痛みがないけど変な感じがたまにする。

このような症状をもっている選手は野球肘になっている可能性があります。

野球肘 肩は投げている時は痛みが出ますが、投げなければ痛みは出ません。なので痛みがあっても野球をしなければ消えるので、早期発見が難しいです。

そこで超音波エコーを使うことによってレントゲンでは映らない軟骨　靭帯　筋肉の観察をする事が出来ます。

また野球肘　野球肩の早期発見に役立ちます

当院では超音波エコーで観察して上記のような　野球肘　野球肩が疑われる場合は、当院からの紹介で野球専門の

ドクターに診て頂き診断をして頂いています。

野球肩肘検診

内容　超音波エコーによる肩肘の観察　各関節の柔軟性の評価

　　　評価に基づくストレッチ　トレーニング指導

料金　３５００円

要予約

〒720-0072　

広島県福山市吉津町12-18

受付時間　9時から21時30分

休診日　土曜　日・祝日

※当院は完全予約制になっておりますので、来院前にご連絡下さい。よろしくお願い致します。

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